ラスベガス旅行記 2000.1                                                
準備編 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目


◆2日目:2000年1月4日◆                               

<あっ!寝坊してしまった!ピンチ!>

 「ちょっと!」....うーん...眠いのに,なんか私を呼んでいるなあ...なんて目を覚ますと,
そこには珍しく(!?)真剣な顔をした夫が...
あっ,そういえば.ここはラスベガスだったけ??なんて寝ぼけていると,
彼が「もう8時だよ!今日は,グランドキャニオンツアーの集合が下の入り口で
8時10分だよ!目覚し時計がうまくセットできていなかったみたい...」と言うのを聞いて,ようやく,
我に帰り,飛び起きた(後からわかったのだが,AMとPMと間違えていたみたい...).

 とにかく,今から部屋を出ても,ホテルが大きいのでギリギリ集合時刻だ!
とにかく服だけ着替えて,髪もとかず,化粧もせず,集合場所に行った.
ラッキーなことに,迎えのバスは10分遅れたため,
私はその集合場所のベンチに座って誰もいないのをいいことに,化粧をしながら待っていた...
うーん...それにしても,夫が気づかなかったら,ドタキャンになっていた...迎えのバスは大きな
観光バスでたくさんの人が乗っていた.

 私たちは,ラスベガス大全からこのシーニック航空のツアーを申し込んだ.
ツアー申し込み時に,ラスベガス大全から詳しい説明が記された電子メールが送られてきた.
待ち合わせ場所も詳細に書かれていたので,寝坊で,時間のない私たちもおかげで
すぐに集合場所へたどり着くことができた...
バスが走ること数10分して,空港に到着.
ここは,ノースラスベガス空港といって,シーニック専用の待合場所もあり,
ツアーの受け付けがあった.
他の人たちは既に料金が払ってあるみたいだったが,大全経由の私たちは,
その場でクレジットカードで支払った.
受け付けの女性が夫に「英語は話すことができますか?」と突然,質問してきた.
どうやら,夫は非常ドアの隣に座るので,非常時にパイロットからの「そのまま座っていろ」等,
数種類の言葉を理解する必要があったのだ.その重要な任務(!?)を任せられた夫は
ちょっと嬉しそうであった.そんなのが必要になった時は
絶体絶命のピンチなのにねー.まったく...

その待合室では,1時間くらい待たされたが,売店におみやげの他にパンなども
売っていたので,何も食べていない空腹の私たちには助かった.
あと,失敗したのが,フィルムを忘れたこと.
カメラを持ってきたのであるが,予備のフィルムを持ってくる時間はなかった...
大全のHPにも現地ではフィルムの値段は高いので持参するように,と書かれていたのに...
仕方ないので,ここで1本買った(実は,ここが一番高かった.
現地の昼食に利用したホテルの方がずっと安かったのである!!)

 

<グランドキャニオンへ>

 次第に,待合室には日本人がたくさん増えてきた.
話によると,昨日のグランドキャニオンツアーは雪のため,中止だったとか...
えっ,砂漠で雪!?一瞬,不思議な気がした.

 私たちは,ピンクのチケットをもらっており,ひたすら,「ピンクの人,ゲートに来てください」と
いうアナウンスを心待ちにしていた...
でも,なかなか呼ばれず,ほとんどのお客さんは,どんどんゲートに行ってしまった.
「ひょっとして,私たちの飛行機,機体の調子が悪いのかな??」なんて,不安な気持ちに
なりかけていた時,ようやくピンク組(!?)が呼ばれた.

 ゲートで改札を済ませ,いよいよ小型飛行機ちゃんとのご対面.
「えーっ,小さい!覚悟はしていたけど,
これほどとは...」とショックを受けていた時に,「はい!ここにならんで,はいポーズ!」と順に
飛行機の前で記念撮影があった.
うーん,もし飛行機事故が起きたら,この写真が日本の新聞に載るのね..
「日本人若夫婦,グランドキャニオンで死す」それじゃあ,きれいに写らなきゃ...
なんという複雑な思いで,撮影に臨んだ(!?).

 撮影の後,狭い機内に乗りこむと,なんとパイロットは両方とも素敵な人であることに気がついた.
特に,一人はなんとなくトムクルーズ似.この人たちだったら,間違いないわ(!?)単純な私は,
彼らに安心して命を託そう!と思った.
席につき,ヘッドホンをするように言われた.
各国の言語のチャンネルがあり,もちろん,日本語もあり,飛行中の景色の説明をしてくれる.

 いよいよ離陸.私は,さきほど書いた単純な理由で,リラックスしてしまった.
もちろん,後ろの非常口に座っていた夫は,顔をこわばらせていた...
小型飛行機はちょっとの風でも非常に揺れるそうであるが,
ほんとにラッキーなことにこの日は無風状態だったので,往復ともに,快適なフライトとなった.
でも,もう二度と乗りたくないな...


  
  飛行機から見たグランドキャニオン.近くで見るよりも全体が見渡せるので良い.

<到着&昼食>

 フーバーダムなどの景色を見ながら,グランドキャニオン空港に到着.
滑走路の隅には雪が残っていて,やはり前日の雪のすごさを物語っていた.
ちょっと寒いけど,風はないし,天気はいいし,今日にしてよかったー.

 到着後,観光バスに乗り込んで,数分もしないうちに,昼食の場所に到着.
バフェ形式になっており,ラスベガス大全ではいまひとつ,と書いてあったので,
あまり期待していなかったのであるが,それが逆によかったらしく,
二人とも「まあまあじゃん!」という結論に達した.
私は,骨付きチキンがけっこうおいしいと思った.

 昼食後,このホテル内のおみやげ屋さんをフラフラした.
私は,おみやげよりも店の入り口の巨大な
サボテンの寄せ植えに心引かれてしまい,記念撮影をした.
これこそ,砂漠の象徴!横に売っている
サボテン寄せ植えキットが欲しかったのであるが,日本には持ちかえることが
できそうになかったので,涙を飲んだ.

 

<あこがれのグランドキャニオン>

 さて,いよいよ,グランドキャニオン観光
観光バスで2箇所の展望スポットをバスから降りて自由に散策した.
想像を絶する景色であるが,逆にすごすぎてよくわからない,というのが本音である.
写真もいろいろ撮ったのであるが,全然のスケールの凄さが撮れていない...
ガイドの人に,「ここから足を踏み外すと,死ぬので気をつけてください.
年間何人もいます.」と言われたのであるが,
確かに,ここから何キロも転落しちゃうんだよなー,と考えると,
そのスケールの大きさに身震いしてしまう.

 私は,お土産屋さんにトラップされてしまった.
昔は,海外旅行に行った時に常にお土産屋さんでトラップされ,たくさんの物を買っていた私.
でも,年をとるにつれて,感動もうすれるようになり,ここ最近は,お菓子以外は
心に留まるようなお土産やさんがほとんどなかったのであるが,ここでは,
久々にトラップされてしまった.
夫は,いつも通り,無関心だったけど..
現地の人が作った,民族系の置物や陶器がほんとに素敵で,悩んだ末,
木で作ったニワトリの置物と,ピンクのかわいい模様のついた植木鉢を買った.
帰国後,植木鉢にはサボテンを寄せ植えした.

 

<ラスベガス到着>

 さて,楽しい観光もあっという間に終わり,あとは,再びあの小さい飛行機に乗り,
ラスベガスへ戻るだけ.
私は,疲れていたこともあり,うとうとしていたらあっという間に,空港へ到着.
夫曰く,パイロットがハンバーガーを食べながら運転していて,
食べる度に飛行機が揺れていたそうなのである..
待合室には行きに撮影した写真が貼り出されていた.
我々とグランドキャニオンとの幻想的な合成写真(!?)だったので,思わず買ってしまった.

 本来ならば,宿泊ホテルに連れていってもらうのであるが,我々は,憧れていたバフェの殿堂(!?)
リオスイートに是非是非,行ってみたかったので,こちらで下ろしてもらうように
事前に予約していた(しかし,現地係員は,そのことを知らなかったので,
一応,往路で飛行機に乗る前にその旨を伝えておいた方がいいことがわかった).
ストリップから離れているので,日本人の宿泊者はおらず,私たちはいろいろなホテルを回った後,
一番最後に下ろしてもらった.

 

<リオスイートでモンゴリアン!>

 さて,ホテルに入り,バフェに一目散ということで,大きいカジノを横切っている時に,
夫が,嬉しそうな顔で「すごーい!!」と叫んでいる.
彼は,セクシーなカクテルガールにくぎ付け.噂には聞いていたけど,
ここのコスチュームはすごかった!女の私もそそられてしまった(!?)

 いよいよ,ワールドカーニバルバフェに到着.5時ということもあり,待たずに入れた.
確かに,規模の大きさに圧倒された.
でもこれだけ大きくっても胃袋には限りがあるので,余計,ストレスがたまったりして..
しかし,そんなことはなかった.
やはり,この巨大バフェの食べ物のたった数%の種類しか食べれなくっても,
お腹だけでなく,気持ちも満足であった.
特に,私のお気に入りは,鉄板焼き(モンゴリアンバーベキュー)コーナーである.
好きな野菜をボールの中に入れ,シェフに渡して,牛肉or鶏肉orエビ(andでももちろんO.K.)を
選択すれば一緒に焼いてくれるのである.
その時の焼き方がすごく,包丁のようなものを両手にもち,リズミカルに肉や野菜を
細かく食べやすくしてくれるのであった.
隣で待っていた夫が,妙に明るい顔で「そうだ!わかったよ!
キラーカーンのモンゴリアンチョップのルーツが!!」....
なるほど,そーいうことね.ひょっとして,キラーカーンもこれを見て,
モンゴリアンチョップを編み出したのかしらん...
うーん..でもこれが素手でなく,この道具だったら,流血ものだろうな...このモンゴリアン焼きは,
ただの鉄板焼きなのだが,異国の地では妙に嬉しく,感動してしまった.

 

<フォーコーナーへ>

 お腹も一杯になり,タクシーに乗り,モンテカルロに戻った.
部屋にお土産を置き,休む間もなく,トラム乗り場へ.
カジノをやりたいのは,やまやまなのだが,初めてのラスベガスということもあり,
まずは基本を抑えなければ,ということで,今,一番ゴージャスといわれているホテル,ベラッジオへ.
初めに,よくTVでも放映されている人気の無料噴水ショーを見た.
昔,シンガポールのセントーサ島で何とかファウンテンとかいって,有名な噴水ショーを見たことがあるが,
あちらは,色とりどりの光をあびて,どちらかというと茶目っ気がある印象であった.
しかし,ベラッジオは「大人のリゾート」というコンセプト通りの,アダルティなショーであった.
夜は15分間間隔でやっているので,ショーが終わり,池の周りを半周も
歩かないうちに,また違う音楽が鳴り始めて,違うショーが始まる.
結局,なんだかんだ言って,3回も見たが,私が一番好きなのは,
「ラ・コンテ・パルティーロ」というイタリアのテノール界のプリンスと,サラブライトマンの
デュエットである.
これがベラッジオのテーマ曲らしく,トラムの中でもこれが一部流れていた.


    
  超感動!のベラッジオの噴水ショー(左).きらびやかなフォーコーナー周辺(右)..

 さて,お目当ての噴水ショーも見ることもできたので,お待たせ!カジノタイムである.

 

<モノポリーおやじ大活躍の巻!>

 トラムに乗って,いざ,ニューヨークニュヨークへ.
考えてみればラスベガスに来たのに既に24時間近くもカジノをやっていない!!
...ということで,カジノに向かう私たちの足取りはいつの間にか,小走りに....

 ビデオポーカーを少しやり,この間,心引かれた「悪魔のマシン」モノポリーへ直行.
夜の10時過ぎているのに,けっこうこのマシンは混んでいる.
私たちは20$づつ入れ,開始した.私は,適当にモノポリーに
なって,定常状態を保っていたが,やたら,隣の夫のマシンが賑やかであった.
「チンチンチン...」とクレジットが増える音がするが,その音が全然止まらない!
悔しい,私なんてせいぜい数十枚なのにー.

 気づいたら夫は,クレジットが5000になっていた.
ひえー!初めは400だったのにー.夫は,大金持ちになり,すごろくで家を建てたりしていた.
そんなはしゃいでいる夫を横目で見ていたら,あっという間に私はなくなって
しまった..やっぱり,人をうらやんではいけないのね...
そんな私をみて「トイレに行きたいから,代わりにやっていて!」悔しー!
一度このセリフ言ってみたい...むっとしながらやっていると,
すぐにモノポリーになり,やけくそになり,たくさんの家を建てたら,なんとこれが大当たり!
またまた,彼の財産を増やしてしまった...
夫は,すぐにトイレから戻ってきて,クレジットが減っていないのを確認して,
再びゲームを始めていた.ちょっと増えたんだから,感謝してよ!

 そうこうして,12時を過ぎた.さすがに,平日ということもあり,カジノの客も減ってきて,
ちょっと客層もガラが悪くなったように,感じた.
しかし,夫はそんなことはおかまいなしに,モノポリーおやじを次々と出して,のめりこんでいた.
暇な私は適当にフラフラして,遊んでいた.しかし,すぐにお金がなくなるので,
5セントマシンでチビチビと遊んでおり,目にとまったホイール付きのビデオポーカーに座った.

 5回くらいのアクションの後,なんと,フォーカード!
よくわからないままに,適当にボタンを押したら上のホイールが回り始めて,
大当たり!やった!
払い戻そうと思ったらHopper Emptyという表示が出て,
店員を待つことになった.10分くらい待たされた後,「コングラッチュレーション」といって,
70ドルほど現金を手渡しされた.

 やった!5セントマシンで少額だけど,嬉しいな!夫に喜びいさんで,報告にいったら,
彼もちょうど,店員を呼んでいた時で,彼は100ドルも勝っていて,幸せの絶頂状態(!?)であった.
だから,私の話には全然興味がなさそうであった....
そのうちに,私だって..と誓ったのであった...

 

<おやすみ>

 夜も更けてきたので,モンテカルロに戻り,5セントスロット1枚賭け(貧乏くさい)で遊んでいた.
この時も私はさっぱりなのに,夫は小当たりが続いて,上機嫌だった.悔しい!

 2時過ぎに,部屋に戻るや否や,シャワーも浴びずにすぐに寝てしまった...