| ◆7日目:6月9日(金)◆
 
 ●<駅で朝食を食べてアムステルダムへ>
 
 今日は日帰りでアムステルダムまで出かけることにする.
 ブリュッセルからはICで片道3時間弱とけっこう時間がかかるので無謀な行程であるが,ゴッホ美術館とハイネケン・エクスペリエンスにまた行きたかったのだ(当初のゴールデンウィーク旅行には計画が入っていた).
 さらに鉄道パスも持っているので,電車にたくさん乗ってみたい気持ちがあった.
 
 6時前にホテルを出るが,この時間帯でもチェックアウトをしている客がけっこういたのは驚いた.
 メトロで南駅に行き,朝食が食べられるお店を探す.
 この時間でもいくつか売店はオープンしているのであるが,お目当てのバケットのサンドイッチが食べられるお店はなかなか見つからなかった.
 ようやく見つけてサンドイッチとコーヒーの朝食.
 夫は「ヨーロッパに来たら,ホテルの朝食よりもこちらの方がいい」と言うが,確かにこちらのバケットサンドイッチは美味しいので,その気持ちは良く分かる(ビュッフェ形式だと朝から食べ過ぎてしまってカロリーオーバーになってしまうし...).
 今日も駅で無料サンプルを配布していた.
 お菓子かと思って貰いにいったら,タリス開通10周年の歯ブラシセットであった.
 
 6時46分発のアムステルダム行きICは車両が古いが,座席はタリスよりも広い(2等車に関して).
 通勤で利用する人が多く,停車する度に多くの人が乗り降りしてきた.
 また,今日はサッカーワールドカップの開幕ということで,各国のシャツを着ているサポーターも目立っていた.
 オランダに入ってからはのんびりとした田園風景や運河が広がり,たまに風車も見ることが出来た.
 
 9時38分,アムステルダム中央駅に到着.
 一部は工事中であった.
 駅を出ると,オレンジのビキニ姿の女性が新聞を配っていた.
 到着早々にこんな光景を目にする事ができ,さすがはオランダである(笑).
 久しぶりに街の景色を楽しみたいので,トラムに乗らずに徒歩で回る事にしたが,街はワールドカップが始まるということでオレンジだらけ!であった.
 特にオランダは強豪ながら,前大会は出場できなかったので,盛り上がっているようだ.
 お土産屋さんにもあの派手なオレンジのユニフォームが販売されている.
 驚いたのは普通のパン屋さんやマクドナルドも店内はオレンジの旗やサッカーボールなどの装飾がある.
 「女王の日」も街はオレンジに染まったが,今回の方が圧倒的に強力である.
 同じワールドカップ出場国のフランスではたまにサッカー関係のディスプレイがあるくらいであったが,オランダのサッカー熱は尋常ではないものがある.
 これを見るためだけでもオランダに来て良かったかも(笑).
 
 
 ●<ゴッホ美術館へ>
 
 10時30分前,「国立ゴッホ美術館(Rijksmuseum Vincent Van Gogh)」に到着.
 20分ほど並んで入場券を購入.
 常設展のみで10ユーロ.
 この美術館にはゴッホの作品は200点以上所蔵されており,本館2階にオランダ時代,パリ時代,アルル時代,サン・レミ時代,オーヴェル・シュル・オワーズ時代というように時代順に展示されている.
 前回は特別展でゴッホ&ゴーギャン展があったので,全部を見るのに大変だったような気がするが,常設展はちょうど良い規模でまとめられているので,疲れることなく全部の絵を集中して鑑賞することができた.
 私達の今回の一番のお目当てはオーヴェル・シュル・オワーズで描かれた「カラスの群れ飛ぶ麦畑」である.
 実際の麦畑に行った時,カラスは飛んでおらず,青空の広がるのんびりとした光景だったのであるが,あの景色がこういう絵になるんだーと違った観点で鑑賞することができた.
 その後,ミュージアム広場にあるミュージアムショップでミッフィーの小さなビニール製のカバンを購入.
 小さなミッフィーがたくさんいて可愛い.
 
 
 ●<インドネシア料理のランチ>
 
 12時過ぎ,お腹が空いたので,近くにあるインドネシア料理店「サマ・セボ(Sama Sebo)」(P.C. Hooftstraat 27)でランチを食べる.
 インドネシアは旧植民地だったので,アムステルダムはインドネシアのレストランが多く,ナシゴレンがどうしても食べたくなったのである.
 店はバーコーナーとレストランに分かれており,レストランの方に入った(後で気がついたのであるが,バーコーナーでもナシゴレンが食べられるようだ).
 ランチセット15ユーロは3種類あり,私達はナシゴレンランチにする.
 飲み物はこの後,ビールを飲むので,珍しくミネラルウォーター4.5ユーロ.
 プレートに種々のおかずが盛られたランチはアジアの食事から遠ざかっていた私達にとっては嬉しかった.
 巨大えびせんべいも付いていた.
 ナシゴレンの上に野菜,サテ,魚のすり身の団子,骨付きチキンなどがのっていて,美味しく頂いた.
 お米を補給できたので,元気がでてきたような感じがする.
 やはり私はアジア人である(笑).
 食後にコーヒー2ユーロを注文.
 チョコレートがたくさん出てきた.
 元気を回復することができた食事は合計39ユーロ.
 
 
 
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