扉の向こうへ

7月竜

描いてた理想が崩れても 弱さも傷もさらけ出して
ここにある全てに嘘をつかれたとしても 強さと覚悟つなぎ止めて
信じ続けるだけが答えじゃない
たった一歩でもそこから進め 突き破った扉の向こうに また新たな道がある

純粋にロイアルを読みたい方はファルマンの書いた奇数ページ(内容文色緑表記)のみお読み下さい

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原稿から顔を上げるとブレダとハボックは複雑そうに顔を見合わせた。
 「ちょっと可哀想過ぎるんじゃないのか?アルフォンス‥」
「それを言うならエドワードの扱いもマメどころじゃないぜ!?あのブラコンをここまでに仕立てるとは‥」
2人の文句などどこ吹く風。ファルマンは彼らの手から原稿を取り、机の上でトントンと整えた。
「ロマンスというのはジェットコースターのようなモンです。谷を落ち、また上昇する。それがグッと来るんです。」
そんなもんかねぇと勝手知ったる同僚のカバンとばかりにブレダは続きの原稿をファルマンのカバンから抜き出しす。その隣でハボックはくわえタバコから灰を落した。
「どーでもいいけどフュリー、泣き過ぎ‥」

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