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中川○はエルリック家か?
についての考察

7月竜

純粋にエドアルを読みたい方はファルマンの書いた奇数頁(内容文色赤表記)のみお読み下さい。なお、ぶっらくぶらっく仕立てとなっております。お気をつけて。

消せない科

「にしてもだ。何時もの事ながらアルフォンスの奴ちょっと可哀想じゃないか?」
「心外ですね。わたしは兄弟の反応を少し強調してみただけですよ。」
「兄弟の反応かぁ?」
「そうです。ブレダ少尉はご兄弟はみえませんか?弟や妹というものは、両親、こと母への愛情は勿論、歳の近い兄姉のマネをしたり後を追いたがるモンです。アルフォンス君の場合、父は傍におらず、彼に愛情を注いでくれるのは母親とエドワードだけでした。エドワードが母に愛情を、弟に保護欲。父が居ない分自分が守ってやらなければ、という長男の使命感に燃えたように、アルフォンスも片親で苦労している母やその母を助けようとしている兄の役に立とうと思った筈です。そして子供の世界は狭い。嫌いって言われたらそれこそ世界が崩壊する衝撃を受けるんです。」
「たしかに、そうでしたね。」
フュリーの相槌に、ハボックは呆れる。
「そんな事いってたら、世の子供皆自殺してるぜ。」
「そこが子供なんです!」
立ちあがったファルマンに近寄っていた3人は椅子事引いた。
「普通子供は一晩経てば衝撃の半分は忘れてしまいます。なにせ人生経験の少ない子供には、世界に知らない情報が山のように溢れていて、それを詰めこむと不要なものは忘れていくからです。しかし、エルリック兄弟はホーエンハイム譲りの才能と、おかれた環境で」
「わかったわかった。落ち着けファルマン。な!?」
ハッとして咳払いすると、ファルマンは着席した。
《いったいどうしたんだ?ファルマンの奴》《なんでも投稿した小説がボロクソに添削されたとか》
《しかし、錬金術師も真っ青な研究熱心さだな。》《デスク組みの底力を見た。》
「そこ!なにブツブツ言ってるんです。この先読ませませんよ、わたしが読んでくれって言ってるわけではないんですから。」
「ねぇ、どうでもいいけど、わたしの出番をもっと増やしてくれません?せっかくの面白いお話だから、アルとくっつくとか美味しい役で。」
ニョキッと湧いて出たのはウィンリィ。
オタツク男性陣の中、ひとりファルマンは落ち着いていた。
「面白いですか?」
「ええ。このアルの為にエドと喧嘩する件とか。」
「そうですか。予定にはあるんですよ。この先アルフォンス君と貴方が結婚して」
「え?マジで!?ホントにv」
《それよりエド達が乱入してこないかの方が心配だよ》《大佐もな》

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