名古屋市平和公園の鳥達

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 2005年4月から2006年3月の調査までの調査の様子と記録をまとめています。

2006年3月19日

天候 晴  出会った人達 12名

めまぐるしく天候の変わる日が続いていて、前日はほとんど台風並みの雨と風。朝までに青空は戻ったものの強風が残り、上空を通過するカワウも、飛ぶというよりはほとんど吹き飛ばされている感じ。

カラ達の声が聞こえてくるのですが、強風のためなかなか目に見えるところまでは出てきてくれません。先月に続いて欲求不満状態に口をついて出るのは天候の愚痴ばかり。森の中では、前日の天候の影響で倒れてしまった木がやたらに目につきました。

それでも、朝早くに到着した皆さんは、まだ調査時ほど風が強くなかったのが良かったのか、ちゃんと春らしいウグイスの「ホーホケキョ」が聞こえたそうです。オオタカ、アカゲラも声を聞かせてくれて、猫ヶ洞池では、強風でバラケてしまってはいましたが、まだ50羽近いコガモが泳いでいました。

ハンノキ湿地は、ようやく水を湛えた姿が戻っていました。こちらは朗報といえるでしょうか。

満開のウメや、オオイヌノフグリ、ホトケノザなどの春を感じさせてくれる花も開いてはいたのですが、陽気の方は景色とはなんとも不釣合いな状態。

それにしても、4月下旬並みの陽気から一夜で吹雪が吹き荒れる陽気に変わるなど、気候の変化が半端ではありません。そんな天候状況に翻弄されたような感のあるこのシーズンの冬鳥の状態ではありました。確たるものはないものの何とはなしに不安を感じさせられます。夏鳥達の渡りがどんな状況になるのか。無事、例年のように姿を見せてくれると嬉しいのですが。

出会った鳥達  29種 258羽

カイツブリ、カワウ、アオサギ、カルガモ、コガモ、トビ、オオタカ、バン、キジバト、アカゲラ、コゲラ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、シロハラ、ツグミ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、アオジ、カワラヒワ、ムクドリ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、アヒル

2006年2月19日

天候 晴  出会った人達 18名

前日近所を散歩した際は思ったよりも暖かくて、鳥達も活発だったので期待して朝を迎えたのですが、下り坂の天気予報に気でも使ったのか一日違いで天候が急変、冬に逆戻りの肌寒いお天気に。

お天気がイマイチだと出発前から気勢が上がりません。こちらの気分が盛り上がらないと鳥達も合わせたように精彩がありません。いつもは元気なシジュウカラやメジロまで、周りで声だけは聞こえるのに思ったような場所に姿を見せてくれません。

前日の朝の散歩ではこの冬姿が少なくて気を揉んでいたツグミがたくさん姿を見せてくれたりして期待が高まっていた分だけ、欲求不満が膨らむ結果となってしまいました。

既にエナガ、キジバトなどが繁殖の準備中。猫ヶ洞池ではコガモのオス達が番い形成のため輪になってメスに向かってグルグル回ってみせるなど、春の準備が進んでいますが、登場の遅れた冬鳥達はこの先どうなるのか、心配なような楽しみなような。

このところ雨の日が多かったのでどうかなと思って覗いたのですが、相変わらずハンノキ湿地はカラカラ。やはり秋頃までにある程度の水量を確保しないと水が戻ってこないようです。

相変わらず色の変わった葉を付けたままのミズナラが目に付くなど、季節の異常な変化の影響が目に付くこの冬です。温暖化の気候の変化で渡りの習性から環境の変化に弱いと言われる鳥達は、8割ぐらいが絶滅するという予測も出ていますが、なんとかそんな事態だけは来て欲しくないものです。

出会った鳥達  28種 318羽

カイツブリ、カワウ、アオサギ、カルガモ、コガモ、キジバト、カワセミ、コゲラ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ジョウビタキ、シロハラ、ツグミ、ウグイス、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、カシラダカ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、アヒル

2006年1月15日

天候 晴  出会った人達 25名

今回の調査はワシタカディといった感じ。森コースの途中でハイタカの仲間と思われるタカが上空を横切ったかと思うと、続けてハイタカがこちらはわりに低い位置で上空を旋回してくれて、参加者一同勇壮な飛翔を堪能。猫ヶ洞池へ移動すると、今度はやはり上空を舞うオオタカをゲット。

旧農地コースでもノスリが現れてくれましたが、こちらは調査を締めた後ということで残念ながら記録には入りませんでした。

猫ヶ洞池では、タイミングよく池に広がるコガモ、オナガガモ等を観察、ここ2〜3年続いているカモの飛来数の回復がこの冬も続いていることを確認できました。

ここ何回か欲求不満のつのるような調査結果が続いていたので、今回は久しぶりに鳥達の姿を堪能できたという面では良かったのですが、総じて冬鳥の数はまだまだ少なめ。ようやく数の増えてきたアオジも、例年からすると半分程度の数で、いつもならぼちぼち地面で餌を探す姿が見えるようになる時期のシロハラも、かろうじて声を耳にする程度。ツグミにいたっては声も聞こえてこない有様。

ハンノキ湿地は、前日の雨で多少水が溜まっていましたが、相変わらず湿地の名前にふさわしい状態からは程遠い感じでした。こちらは、またそのうちブログの方にでも上げていきます。

出会った鳥達  27種 416羽

カイツブリ、カルガモ、コガモ、オナガガモ、オオタカ、ハイタカ、キジバト、アカゲラ、コゲラ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ルリビタキ、ジョウビタキ、シロハラ、ウグイス、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、アオジ、シメ、スズメ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、アヒル

2005年12月18日

天候 晴積雪  出会った人達 16名

事前に脅かされていたのでチェーンを巻いて出かけることも覚悟していたんですが、道路の積雪は薄っすら白くなっている程度で心配したほどでもなく一安心。

いざ出かけてみるとこれが予想外に難物で、日頃なら幹線道路はあっけなく融けてしまいそうな積雪量だったのですが、冷え込みがきついためカチカチに凍っていて、平和公園の手前の上り坂では車がお知り振り振りのアヒルさん状態に。後続車が怖がって後ずさりするほどで、ご迷惑をおかけした皆さん、ゴメンなさいでした。

元々少し前までは暖冬気配だったので、急に冷え込んだからといって途端に冬鳥の増えるわけもなく、極端な冷え込みで却ってシジュウカラやメジロといったレギュラー連中も動きが鈍った感じで、調査自体はいたって静かなまま終わってしまいました。秋からずっといついているはずのアカゲラも声さえ聞こえず、旧農地コースの方はミヤマホオジロが出たのですが、市民の森や猫ヶ洞池の方は、ユーカリ林の辺りでパラパラッとカシラダカが飛んだのを一部の方が目にした程度。いつも賑やかしてくれるカラの混群も森コースの終り間際にようやく初めてらしい群れに出会うといった状態。

それにしても、アオジの数が異常に少ないのが気がかり。暖冬気配だった影響でツグミの仲間などが少ないのは分りますが、日頃のこの時期なら、5〜10メートルおきに「ツィッ、ツィッ」と声が聞こえてくるのが普通なのに、調査全体でも何羽も記録されていないのは、正に異常事態。一時的な現象ならいいのですが。

ハンノキ湿地は、相変わらずカラカラ状態。(また、そのうちブログででも写真を公開しますね。)ちょうど調査終了後、珍しく参加してくれた愛護会のTさんとお話する時間が持てましたので、その件をお話したところ、「底の部分にシートを敷くか粘土を入れるなどの方法も検討している」というお話でした。今年の状態は異常であるにしても、やはり現状のままではまずいことは間違いないようです。

調査の際は収まっていたお天気も、午後はまた雪が降り出し、夜には吹雪状態。翌日は名古屋市内で58年振りの積雪量を観測とか。3日ほど経過した今日も、まだ、自宅周辺の家屋の屋根にはしっかり雪が残っています。

これにて2005年の活動は終了。参加者の皆さん、今年も一年ありがとうございました。ちょいと尻すぼみの感じで終わってしまいましたが、また、2006年もこれまで通りよろしくお願いします。

出会った鳥達  30種 195羽

カイツブリ、カワウ、アオサギ、カルガモ、コガモ、バン、キジバト、カワセミ、コゲラ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ルリビタキ、ジョウビタキ、シロハラ、ツグミ、ウグイス、エナガ、シジュウカラ、メジロ、カシラダカ、ミヤマホオジロ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ドバト、アヒル

2005年11月20日

天候 晴  出会った人達 15名

暫く前まではお天気の日の日中に車を運転していたりすると、暑くて上を一枚脱いだりしていたんですが、11月も下旬ということで、さすがに肌寒さを感じる陽気に。ただ、トウカエデやナンキンハゼもようやく赤くなってきたといった状態で、綺麗な紅葉にはまだ暫く時間がかかりそうな感じ。

そんな陽気のせいか、冬鳥達がまだ山の上の方に留まったままといった感じで、今頃は5〜10メートル間隔で声が聞こえてくるぐらいたくさん来ていてくれるはずのアオジの声もほとんど聞こえてきません。カラの声で賑やかな雰囲気はするものの、展望広場に向かう途中で思いがけずウソが姿を見せてくれましたが、結果的にはここが「本日のメインイベント」となってしまいました。

元気がよかったのはシジュウカラだけ。ツグミの仲間などはさっぱりで、渡りの初めに盛んに鳴いていたシロハラも結局通過する個体だけで、冬越しの個体はまだ到着していないようです。このところずっと市民の森辺りで声を聞かせてくれていたアカゲラもこの日に限っては登場してくれませんでした。

猫ヶ洞池のカモは今年もまずまずのようで、総数は少ないもののそれなりに種数が揃っていました。なんとかここ数年の復活が定着して欲しいものです。

その猫ヶ洞池の水量はある程度回復していたものの、ハンノキ湿地の方は相変わらずのカラカラ状態。今月ぐらいは水をたたえた状態を写真に収めたかったのですが、今年の状態はひどすぎますねえ。これからの時期、あまり多くの降水量は望めませんがなんとか復活して欲しいものです。

それにしても、このところ毎年残暑がいつまでも残って、年末が近付く時期に急激に冷え込むような陽気が続いています。今年は、早くも6月の初めに夏日を観測するなど、いやでも「地球温暖化」の足音が近付いているのを感じてしまいますねえ。今の時期に冬鳥がさっぱりだったり、ここ数年春の渡りが異常に早かったり、なんとも不気味な雰囲気を感じてしまいます。

毎年、種数、個体数ともにピークとなるはずの11月がちょっと淋しい状態で、来月にはちゃんと冬鳥達が戻ってきてくれるんでしょうか。

出会った鳥達  23種 219羽

カイツブリ、カワウ、マガモ、コガモ、ハシビロガモ、キジバト、コゲラ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ルリビタキ、ジョウビタキ、ウグイス、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、アオジ、カワラヒワ、ウソ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、アヒル

2005年10月16日

天候 晴  出会った人達 16名

歩き始めは肌寒さを感じるような陽気でしたが、終わる頃には汗ばむほど気温が上昇。相変わらずツクツクボウシの声が騒がしいほどで、いったいどうなっているんでしょう。短絡的には結び付けられないとは思うものの、ついつい地球温暖化という言葉を連想してしまうのは私だけではないと思います。

猫ヶ洞池は相変わらず水量が少なく、ハンノキ湿地に至ってはカラカラの状態。調査で歩き回るのにはもちろん晴れていてくれた方が都合はいいのですが、さすがに雨降りが恋しい気持ちにさせられます。このところ雨の日が続いているような気がしていましたが、まだまだ足りないようです。

調査の方は、この日もカラの群れがあまり登場してくれず総数自体は少なめでしたが、要所要所でキビタキ、メボソムシクイの渡り途中の夏鳥達が姿を見せてくれたり、オオタカ、ハイタカのこちらもわたり途中と思われるタカの仲間が上空を舞ったりで、季節感をたっぷり演出してくれました。猫ヶ洞池で登場したノビタキは、正に水量の少ないことのおかげ。一方で日照り続きを心配しながら、干上がってできた草原のノビタキには単純に喜んでしまうのは少々軽薄でしょうか。何年経過しても、やはり気分はミーハーなままのようです。帰り道のカワセミ君は残念ながら締め切った後で参考記録に留まりました。

昼食後、何人かで再度平和公園に戻ると、今度はエゾビタキや再登場のキビタキに加えて、カッコウがじっくり姿を見せてくれました。

来月は、毎年ピークを迎える11月。今から期待するのはちょっと早すぎかな。

出会った鳥達  26種 190羽

チュウサギ、コサギ、アオサギ、コガモ、トビ、オオタカ、ハイタカ、キジバト、コゲラ、ツバメ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、ノビタキ、メボソムシクイ、キビタキ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、スズメ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ドバト

2005年9月18日

天候 晴  出会った人達 22名

朝から気持ちのよい秋晴れ、と言いたいところなんですがあいにく未だに気温の方が真夏なみの暑さ。ただ、幸いにも調査で歩き回る時間帯は割りに過ごしやすい気温で、思っていたよりは気持ちよく歩くことができました。

ただ、やはり夏のような陽気が災いしてか、鳥達が思ったように動いてくれません。初参加の方も何名かおみえになり話し声は賑やかなのですが、肝心の鳥の声は静かなもの。市民の森コースも終わりに近付き湿地をぐるりと回りかけた辺りから、ようやくコサメビタキやセンダイムシクイなどの渡り途中の鳥達が姿を見せてくれて、ヒタキ類の見分け方の講釈などで話が盛り上がっている最中、上空の葉と葉の隙間から旋回するサシバやオオタカがちょろりと姿を見せてくれました。ただ、こちらは一瞬のことで、残念ながら目にすることができたのは、一部の参加者のみ。

ハンノキ湿地は先の台風で大雨が降ったにも拘わらず相変わらずのカラカラ状態。猫ヶ洞池も取水口の周りは、先月ほどの広さではないものの、草で周りを囲まれた状態のまま。日照りか洪水かという両極端の気候は温暖化の特長でもあるらしく、1〜2年のことで短絡的に結びつけるのもどうかとは思いながら、ついつい連想はそちらの方向へ。

昼食後、何人かで日進の方面へ渡り途中のノビタキを観察に。思いのほかたくさんのノビタキを観察することができ、ついでにイソシギやタシギも姿を見せてくれて、暑いのを我慢して出かけた甲斐がありました。上空にはこのところ段々疎遠になりつつあるコシアカツバメの姿も。これでもう一度、サシバでも上空を舞ってくれると最高だったのですが、なかなかそう期待通りにはいかないものです。

出会った鳥達  23種 125羽

ダイサギ、コサギ、カルガモ、オオタカ、サシバ、キジバト、コゲラ、ツバメ、キセキレイ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、センダイムシクイ、コサメビタキ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、アヒル

2005年8月21日

天候 曇   出会った人達 12名

土砂降りの事態も予想された予報でしたが、幸い青空が覗き日差しもこの時期としては優しく歩くには程よい天候。しかし、波乱含みのお天気に嫌気がさしたのか肝心の鳥達が動いてくれません。

両コースの分岐点を過ぎ展望広場に向かう坂を上がり始めても調査用紙は白いまま。坂の途中でかろうじてヒヨドリが鳴き始めてくれたものの、尾根筋に入ってもまだ調査用紙は淋しいまま。尾根筋の途中で予想外の至近距離でヤマガラが出てきてくれた時には「これが本日のメインだから」と冗談とも本気ともつかない話をしたぐらい。

いよいよ市民の森コースの出口に差し掛かった辺りで、たまたまぴょんと飛び跳ねたバッタに足を止め眺めているうちに、「アッ、シジュウカラッ!」という声が。進行方向を眺めてシジュウカラの姿をみんなで探しているとカラとは違った姿が目に飛び込んできました。2羽のセンダイムシクイ。普段はあまり止まらない枯れ松でシジュウカラ、メジロとともに餌を探して飛び回ってくれて、最終頭央線まで確認することができ大変ラッキーでした。

全体に数は少なかったものの、心配していた雨も猫ヶ洞池の調査が終わる頃にパラパラ降った程度で、Nさんのお気に入りの木登りヘビも出て、仕事で本日参加できなかったことを残念がるほど余裕の気分で調査を終了しました。

このところまたまた、まとまった雨がない影響でハンノキ湿地はカラカラ。猫ヶ洞池も取水口の周辺は干上がっていて、長く水のない状態が続いているのか草まで育ちだしている状態に。洪水か渇水かという極端な天候が今年の特徴のようです。

というか、平均気温が上がると異常気象が増える傾向があるそうですので、これも温暖化の影響なのでしょうか。温暖化にもめげずちゃんとしぶとくそれなりに何か出てくれるのは、やはり日頃の心がけでしょうか。ようやく苦しい夏の時期を乗り切って、9月からが楽しみ〜ッ!!

出会った鳥達  15種 91羽

コサギ、カルガモ、キジバト、ツバメ、ヒヨドリ、センダイムシクイ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、カワラヒワ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、アヒル

2005年7月17日

天候 曇  出会った人達 18名

薄曇のお天気だったものの降りそうで降らないといった感じで、湿度が高く梅雨時特有の蒸し暑いお天気。普通なら森に入ると多少は涼しく感じるものなのですが、この日ばかりは風も通らずサウナの中に閉じ込められたような状態で、活動する鳥の姿が少ないこともあってついつい早足になってしまいます。メジロ、シジュウカラなども声は聞こえるのですが梢の辺りをうろうろするだけで、葉が茂ってきたのと曇り空とでなかなかはっきりと姿を捕らえられません。

わずかにみんなが沸いたのは、展望広場に上がる坂の途中で、前方の茂みから頭上をかすめて飛んでいったトケンの姿を見つけた場面ぐらい。これも曇り空を背景に、見事に真っ黒のシルエットで種類が特定できるわけもなく、集計上は不明種1羽の扱いになってしまいますが、結果的にはこれが本日のクライマックスでした。

それでも、しぶとくキビタキの囀りを聞きつけ、多少は調査記録に彩を添えることができたかなと、己を慰めて調査を終わりました。

前の月はすっかり干上がっていたハンノキ湿地も本日はしっかり水を湛えており、あの一時期が余計に残念。

先の東山探鳥会で話題になったジャコウアゲハがこちらでも観察できて、地球温暖化の影響が話題に挙がりましたが、チョウも含めてここ暫くは鳥よりむしろ虫達の季節。2〜3日前から本格的に鳴り出したセミ達が暫く主役を務めそうです。幸い、来月はお盆をやり過ごした日程となるので、早めに戻ったヒタキあたりを期待しましょうか。

出会った鳥達  17種 130羽

アオサギ、キジバト、コゲラ、ツバメ、キセキレイ、ヒヨドリ、キビタキ、エナガ、シジュウカラ、メジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ドバト、アヒル

2005年6月19日

天候 晴  出会った人達 12名

心配していたお天気は、青空が覗き、さりとて暫く前のうだるような蒸し暑さでもなく、今の時期としてはなかなかの好条件だったのですが、大半の鳥達が繁殖という大役を終えて一息ついている時期ということもあり、動きが乏しくちょっと淋しい成果ではありました。

開始から暫くはヒヨドリとスズメばかりが目立つ状態で、展望広場に向かう坂道で二手に分かれてからは、ヒヨドリの声も消えて典型的な鳴かず飛ばず状態に。何かそのまま終わりそうな雰囲気もあったのですが、ユーカリの林を抜けて、ハンノキ湿地に向かう辺りで子供連れのシジュウカラ達が出た頃から、いつも変わらず元気なカラ達の群が賑やかしてくれて何とか最悪の事態は免れたといった感じ。

森コースよりもっと悲惨な成果の旧農地コースも、終了間際にタカが飛んだそうで、どちらもかろうじて面目は保ったようです。

長期予報では傘マークが並ぶものの、いざとなると肩透かしのお天気が続いて、ハンノキ湿地は今年もカラカラに干上がっていました。年間を通して水が嗄れないようにという愛護会の皆さんの想いがなかなか実現しないのは残念ですが、異常渇水で取水制限が深刻なお天気では仕方がないかな。

猫ヶ洞池は、先月賑やかに声を響かせていたオオヨシキリは、影も形も見えず。お相手が見つからなかったのか、繁殖場所として相応しくないと見限られたか。まあ、他の番に進入される恐れの少ない場所では、例え繁殖していても縄張りが確定するとあまり鳴かないので、それだけでいなくなったと結論付けることもできませんので、どこからか嬉しい情報が入る期待だけはつないでおきましょう。

次回7月は、早めに繁殖を終わった渡りの鳥達に期待しましょうか。今年は、いつもの雨の心配とは逆に渇水水不足を心配する必要がありそうな。

出会った鳥達  15種 167羽

コサギ、キジバト、コゲラ、ツバメ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ドバト

2005年5月15日

天候 快晴  出会った人達 18名

午前中低気圧が通過するという予報だったので若干お天気を心配したのですが、幸い歩くのにはちょうど程よい天気となりました。

春の渡りも終盤の時期ということもあって全体に鳥達の姿も少なかったのですが、森コースではキビタキの声、旧農地コースではメボソムシクイが出て、何とか渡りのシーズンらしい雰囲気を醸し出してくれました。これでサンコウチョウの声でも響いてくれたらバッチリだったのですが… 。

「市民の森」の調査を終えて、森コースの面々が猫ヶ洞池の調査を始めると、アシ原の中からオオヨシキリの声が。声のする方に皆で目を凝らすと首尾よく姿を見つけることができたのですが、暫くするとオオヨシキリの声が警戒の調子に変わってきました。あまりの警戒振りにじっと双眼鏡で見つめるのがいけないのかと移動しかかった時、オオヨシキリの近くにアオダイショウがいるのを見つけました。どうもこのアオダイショウを警戒していたようです。

蛇と鳥の間柄、警戒は当然とも言えますが、オオヨシキリの警戒振りに、例年なら渡りの時期ちょろっと姿を見せてすぐにいなくなってしまうオオヨシキリですが、今回はひょっとしたらという、違った期待も抱かせる行動でした。

また、時間を見つけて様子を伺いに行ってみましょう。

出会った鳥達  21種 173羽

カワウ、カルガモ、バン、キジバト、コゲラ、ツバメ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、オオヨシキリ、メボソムシクイ、キビタキ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス

2005年4月17日

天候 快晴  出会った人達 19名

ここ何年かなかったような快晴に恵まれて、歩いていても本当に気持ちの良い一日でした。

あいにく、渡りの端境期で鳥さん達の個体数はやや少なかったものの、旧農地コースのセンダイムシクイ、市民の森のヤブサメなど季節感溢れる鳥達が出て、巣作り中のエナガを眺めたり、猫ヶ洞では、北帰行間近のキンクロハジロが泳いでいたりと、正に夏鳥冬鳥混在で、今の時期ならではの調査となりました。

鳥達以外にも、やはり今の季節、コバノミツバツツジの紫や、シダレザクラのピンクなど、花の彩りも素敵で、猫ヶ洞池では、やはり繁殖時期に入っていると思われるフナが浅瀬にワンサカ集まっていたりで、お天気がいいと良いことに恵まれるようです。

2005年度のスタートとしては、これ以上ない好スタートで、今年は期待が持てそうです。

出会った鳥達  24種 174羽

カワウ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、オオタカ、バン、キジバト、コゲラ、ツバメ、ヒヨドリ、ジョウビタキ、シロハラ、ヤブサメ、センダイムシクイ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス

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