パリ・ブリュッセル旅行記2006


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◆2日目(その2)◆

<パリ市内へ戻る>

 12時3分発の電車に乗り(相変わらずガラガラ),途中のSaint-Oven L'aumoneで降り,ここから12時28分の電車に乗り,
オルセー美術館(Musee d'Orsay)駅で降りる.
先程,実際に見たゴッホのノートルダム教会の絵が見たかったので,直接,オルセー美術館に行くものの,今日は
第一日曜日で無料解放ということで,美術館の外は長蛇の列であった.
陽射しもとても強いので,並ぶ気力はなく,別の日に行こうということで,昼食をとることにする.
今日は朝早くから歩き回っていたので,大変空腹状態であって飴2個で飢えをしのいでいたのである.


<アルザス料理の昼食>

 
アルザス料理を一度食べてみようということで,オペラ座近くのレストランまで歩いていく事にした.
やはりパリ市内は人が多い!ちょうどピラミッド駅近くに
パリ市観光局があったので,「カルトミュゼの1日券はありますか?」と聞いたら「カルトミュゼは無くなって,新たに『Paris Museum Pass』に変わりました.新しいパスは1日券がありません.」と分かりやすい英語で教えてくれた.
これまでカルトミュゼは1日券があったのであるが,新しいパスは2, 4, 6日券になったようである.
ちなみに2日券(連続)は30ユーロ,4日券は45ユーロとけっこうな額.
私達は1日券が欲しかっただけに残念であった(実はこの新しいパスは2006年3月1日から変更したらしく,私はこの情報に気が付かなかったのである).
パスがあると並ばなくて済むので大変便利であるが,最大でも2ヶ所しか行く予定がなく,30ユーロを払うのはちょっと..ということで購入をやめた.

 そして14時過ぎにオペラ座近くのイタリアン大通り沿いにあるアルザス料理レストラン「
La Taverne L'esprit Boulevard」(24, Bd Des Italiens)へ行く.
入り口には大きな時計があり,華やかな外観.
入口横には美味しそうなカキなどシーフードが並んでいた.
日曜日でも営業しているので助かる.
予約をしないでそのまま入る事ができたが,予想以上にお客さんはドレスアップしていたので,ちょっと浮いてしまった気がする.
メニューは英語や日本語があるので大変助かる.
お酒は飲みたかったアルザスの白ボトルワイン(ピノブラン)19ユーロを注文し,夫は3種類の魚料理(ハドック,鮭,もう一種類は忘れた)21.5ユーロ,私はオニオングラタンスープ6.7ユーロとハドックのグリル16ユーロを注文.
アルザスワインは細長いビンが特徴で,ドイツワインに似たような爽やかな味わいであり,私達の大好きな味である.
特に今日のような暑い日には適していると思った.
また料理もドイツ料理に似ており,付け合せには食べ切れない程の大量のザワークラフトがあった.
オニオングラタンスープは思ったよりもあっさりしており,たくさん飲む事ができるが,チーズが大量なのでカロリーが高そうだ.
メインを食べたらお腹が一杯になってしまい,またまたチーズプレートが注文できなかった.
フランスに来たらチーズを堪能しようと思っていたのにもかかわらず,なかなか食べる機会がない(笑).
パンも美味しく,ついつい食べてしまうのもいけないのだろう...
初めてアルザス料理を楽しんだ昼食は合計約65ユーロ.
やっぱり,パリのレストランは高いー.

    
  
細長い瓶のアルザスの白ワイン(左)とハドックのグリル(右).


<モネを訪ねてフラフラ>

 この後,特に予定を決めていなかったのであるが,最近リニューアルオープンした「
オランジュリー美術館」へ行こうということになった.
ヴァンドーム広場経由でふらふら歩いて行く.
第一日曜日で無料公開しているので半ば諦めていたが,やはり,予想は的中し,
オルセー美術館以上の大行列!
入口まで行ってみたが,この日もパスを持っているとすぐに入場できるようであった.
それにしてもパリの主要観光スポットの混雑ぶりは驚くべきものがある.

 こうなると,モネの絵が見たくなってきたので,急遽,かねてから行ってみたいと思っていた「
マルモッタン美術館(Musee Marmottan-Monet)」へ行く事にする.
この美術館は今日も有料なので,そんなに混雑していないのでは..と思ったのだ.
メトロに乗って
La Muette駅で下車し,駅から10分ちょっと歩いたところにある(閉館間近であり,早歩きしたので普通に歩いたらもう少し時間がかかるかも).
途中,ラヌラック公園(Jardin du Ranelagh)では家族連れの客がのんびりと休日を過ごしていた.男の子たちはサッカーを楽しんでいた.
この美術館はブローニュの森近くの閑静な住宅街にあり,入場券も待たずにすぐ購入することができた.
入場料は8ユーロ.
1932年に美術史家のポール・マルモッタンが自分の家と彼のコレクションをフランスの美術アカデミーに寄贈し,そのまま美術館となったそうだ.
中庭もあり,素敵な邸宅にお邪魔して,のんびりと美術館鑑賞をしているという贅沢なシチュエーションである.
人も多くなく,まったりした良い感じだ.
展示室にいる係員もにこやかに笑いかけてくれる程である.
モネのコレクションは入口から向かって左側にある.
有名な「印象・日の出」,「雪の中の列車」や「睡蓮」など彼の作品に多く触れる事ができる.
特に睡蓮の作品は想像以上にたくさんあったが,同じような絵ばっかりで区別がつかない.
夫曰く「隅っこが塗っていないんだけど,これが芸術なのかなー」.
確かに素人の私には一瞬手抜きに見えるのだが,これが良いのだろう.
これだけゆっくりとモネの絵が見られれば十分である.
規模もこぢんまりしているが,私の集中力ではこれくらいが丁度良かった.
これ以上大きいと,気力が持続せず,疲れてしまうのだ(笑).
この美術館にはまたふらっと訪れてみたいものである.

 メトロの駅に戻る途中のパン屋でバケットと水を購入.
ちょうど,すれ違う人がここのお店のバケットをたくさん持っていたので,食べたくなったのだ.
La Muette駅から
St-Phillippe du-Route駅までメトロに乗る.
私達が宿泊しているヒルトンはCourcelles駅が近いのであるが,地図を見るとSt-Phillippe du-Route駅からも歩けそうであった(このルートであるとメトロを乗り換える必要がなかった).
メトロの駅からしばらく歩くと美味しそうなパン屋さん「
ジ・ジュリアン(J Julien)」(73, Av. Frankin D. Roosevelt)を見つけ,サンドイッチを購入.
今晩の夕食は部屋で簡単に済ますことにする.

 ホテルに18時30分過ぎ,到着.
今日はずっと歩き続けていたので,かなり足が疲れていて,既に筋肉痛になっている.
夕食は昨日購入した赤ボトルワインとミモレット,先程購入したバケットとサンドイッチ.
テレビを見ながらダラダラと過ごす.
さすがにワールドカップ開幕間近ということで,サッカー関係の番組が多い.
また,テニスの全仏オープンの試合も放映されている.

 21時ごろ,ターンダウンサービスがやってきたが,ピエールマルコリーニのチョコだけ貰う.
21時過ぎくらいに寝る(当然,まだ明るい).


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