パリ・ブリュッセル旅行記2006


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◆3日目(その2)◆

<シャンパンの街,ランスへ>

 11時31分の電車に乗り,
ランス(Reins)へ向かう.
この電車はたったの1両であるが(車両に"Ter"と書かれていた),とても色鮮やかでお洒落なデザインの車両であった.

  
  
この後ろに車両が接続するかと思っていたが,1両で運行していた.

広大な葡萄畑の景色を楽しんでいるうちに12時15分,
ランス駅(Reins Gare)に到着.
シャンパーニュ地方きっての大都市であるランスは先程のエペルネとは違って,観光客もたくさんおり,賑わっていた.
シャンパンの大手メーカーの多くがこの街に本社を置いているそうだ.
また,4つの世界遺産があることもあり,街並みも美しい.

 
大抵のシャンパンセラーは12時から14時までは休みなので,昼食をとることにする.
駅からまっすぐ歩くとドルーエ・デルロン広場(Pl. Drouet-d'Erlon)があり,その一角にある「
ブラッスリー・フロ(BRASSERIE FLO)」(96, Pl. Drouet-d'Erlon)で食事をすることにする.
テラス席も心惹かれたが,この日も暑かったので,中の席に座ることにする.
店内はゴージャスな地元のマダム風の人が多かった.
カジュアルな観光客である我々は外のテラス席の方が浮かずに済んだかもしれない.

 最初にグラスシャンパン(ポメリー)8.5ユーロを頼む.
メニューはフランス語だけなので,前菜とメインを選ぶ事が出来るランチセット21.9ユーロを注文(デザートも選べるさらに高額のセットもあった).
夫は牛肉のサラダとラムステーキ,私はフォアグラの料理とサーモンのグリル・アスパラガス添えを選択.
グラスシャンパンの後はハーフの白ボトルワイン14.5ユーロとエビアン1/2リットル 5ユーロを注文する.
ワインリストも充実していたので,フルボトルで飲んでみたかったのであるが,さすがにここで飲んだら,動けそうにないのでハーフと控えめにする(笑).
それにしても今日は午前中からハイペースでお酒を飲んでいる事になる.
料理は美味しく,良い食材を使っていると思われるが,このお店もかなりのボリュームであった.
私は最初のフォアグラだけでもかなりお腹が一杯になってしまった.
巨大で分厚いフォアグラに圧倒されてしまった.
フランス人って胃袋が相当大きいのであろうか.
美味しかったので全部食べたものの,ここでもチーズプレートは注文できず,食後はコーヒー 2.6ユーロしか飲めなかった.
合計85.5ユーロ.
これまで行ったパリのレストランよりもコストパフォーマンスは高いと思うが,やはり割高感はある.
しかし,料理もけっこう美味しく,雰囲気も良かったので満足だ.
次回,機会があったらディナーに出かけてみたい.


<パイパー・エイドシック社へ>

 この後は,いくつかのシャンパン・メゾン見学をする予定になっていたが,モエ社で満足したので,パイパー・エイドシック社のみ見学することにした.
しかしながら,ガイドブックには中心部の地図は載っているものの,シャンパンセラーまでの地図はない.
そこで,ノートルダム大聖堂(後で寄る事にする)近くにある
観光案内所でセラーまでの地図を貰い,それを頼りに歩く.
予想以上に遠く(レストランから30分程歩いた),帰りの電車の時間を気にしながら,早歩きで向かう.

 14時30分過ぎ,ようやく「
パイパー・エイドシック(PIPER-HEIDSIECK)」(51 Boulevard Henry Vanier)に到着.
受付で試飲1杯付きの見学代(値段は忘れてしまった)を払う.
ここは
4人乗りのカートでセラーを見学するようになっており,テーマパークのようである(笑).
私達が行った時間帯は前後に誰も客がおらず,カートは貸切状態であった.
日本語のテープが流れるので(他にフランス語,英語,ドイツ語,イタリア語,スぺイン後,オランダ語があるようだ),理解しやすい.
カートで薄暗いセラーの中を進むが,シャンパンの製造工程を順番に彫像で紹介していて,巨大な葡萄や手の彫像が現れる.
カートによる見学が終わると,お洒落なバーでシャンパンを試飲することができる.
このバーはラベルと同じ赤色ベースの部屋であった.
1杯コースの場合はChampagne Piper-Heidsieck Brutを飲むことが出来る.
3杯だと他にBrut Millesime 1998とRose Sauvageが飲めるらしい.
もし両方を見学するのであれば,最初にパイパー社で,最後にモエ社でじっくり見学する方が良い,と二人の意見は一致した.

  
  
いかにもパイパー社らしい色のお洒落な試飲ルーム.まるでバーにいる気分.

 売店を見て,外に出ようとした時,突然大雨が降ってきた(雨に見舞われたのはこの旅行では最初で最後).
傘も持っていなかったので,しばらく売店をふらふらして雨がやむのを待つ.
15分程して雨が止んだので,慌てて
ノートルダム大聖堂(Cathedrale Notre-Dome)まで戻る.
ここは世界遺産にも登録されており,ランス観光の最大の見所である(私達はシャンパンセラーがメインになっているが).
13世紀早々に着工されたゴシックの大聖堂はバランスが良く,とても美しい.
正面だけでなく,他の角度から見ても美しかった.
内部にはシャガールのうっとりするようなステンドクラスがある.

  
  
憧れのノートルダム大聖堂.どの角度から見ても思っていた以上に素晴らしかった.

 もう少しのんびりしたかったが,電車の時間が厳しかったので,小走りで駅まで走り,16時22分発のパリ東駅行きの電車に乗る.
この電車はほぼ満席状態であり,大きな荷物を持った人達もいた.
パリ東駅には18時7分着.
ランスは落ち着いた素敵な街だったので,今度は宿泊してのんびりとシャンパンセラー巡りをしてみたいものである.


<うどんの夕食>

 メトロに乗ってパリ東駅(Gare de I'Est)からオペラ駅(Opera)まで移動し,「
パリ三越」(25 Boulevard des Capuchines)へ行く.
19時が閉店なので,慌てて買い物をする.
目的はフランスの物ではないが,フェイラーのバスタオルが欲しかったのだ.
去年,ドイツに行った時にハンドタオルを購入したのであるが,大変使いやすく,日本では絶対に買えない値段なので,もし,売っていれば購入しようと思っていたのだ.
運良く,気に入ったバスタオルがバーゲンをしていたので,夫と私の2枚分を購入.
さらに揃いのフェイスタオルも購入して免税額下限の175ユーロを少し超えた(三越では免税価格で販売してくれる.しかし,空港の税関での免税手続きは必要である).

 19時前に買い物も終了.
ホテルに戻って今日購入したシャンパンを飲みたかったので,夕食は手軽に和食で済ますことにする.
急に予定が決まったので,慌ててお店を探す(笑).
そこで,オペラ座のすぐ近くにある「
江戸っ子(Edokko)」(27, Bd. Des Italiens, 2e)に行く.
お寿司や焼き鳥,うどんなどがあり,定食もいろいろとあり,けっこうお客さんがいた.
二人共,天ぷらうどん9.41ユーロとエビアン1/2リットルを注文.
ちょっとうどんが伸びた状態であったが,久しぶりの醤油味はほっとした.
合計約23ユーロ.


<お部屋でシャンパン>

 20時30分頃,ホテルに戻り,部屋で今日買って来たモエ・エ・シャンドンのシャンパン(1er CRU)を早速飲む.
アイスバケットを貰い,美味しいシャンパンを飲みながらだらだら過ごす.
それにしても
今日はシャンパン三昧の1日であった.
珍しく22時30分くらいまで起きている.
この時間になるとようやく暗くなってきた(完全に夜ではないが).


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