ブリュッセル旅行記2004


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◆4日目(その2)◆                                  

<ノートルダム大聖堂>

 食後は世界遺産の
ノートルダム大聖堂へ.
聖堂内部にはネロが一目見たいと憧れたルーベンスの三連祭壇画が展示されている.
この「キリストの昇架」と「キリストの降架」にはかつて厚いカーテンが掛けられており,銀貨を払った特別な人しか鑑賞することができなかった.
20世紀の中頃までこのシステムは残っていたそうだ.
「フランダースの犬」では凍てつくようなクリスマスイブに夜,「キリストの降架」を見上げるネロとパトラッシュが天に召されていくとなっている.

 徒歩でアントワープ中央駅へ向かう.
駅周辺は
ダイヤモンドの店がずらりと並ぶ
アントワープは「ダイヤの都」と呼ばれ,4軒の取引所があり,周辺には1500社以上のダイヤモンド関連業者があるそうだ.
中央駅側のメトロの駅名も「Diamont(ダイヤモンド)」である.
旅行の記念にお手軽な価格のネックスレスをダイヤモンド・ランド(Appelmans str. 33A)で購入.
こういう機会がないとアクセサリーが買えないので嬉しかった.

 15時過ぎの電車に乗って,16時過ぎにホテルに到着.
今日はまだ部屋の掃除がされていなかった.
土日はハウスキーパーも少ないのか,掃除やターンダウンがとても遅い.
まあ,週末は格安料金なので仕方がない.
夕食までお昼寝タイム.


<一つ星レストランでのディナー>

 19時からヒルトン・ブリュッセル内のフランス料理店「
Maison du Boeuf(メゾン・ド・ブフ)」でディナーである.
これはあの
ミシュランの一つ星レストランである.
星付きのレストランは初めてなので(たぶん最初で最後),かなり緊張した.
この時のみに持参したディナー用服に着替えて,ヒルトンへ.
ロビー近くのエレベーターホールにアラカルトのメニューが表示されているので,それを確認してレストランのある2階へ行く.
ドキドキしながら店内に入ると落ち着いた上品な感じのお店で雰囲気.
「こんにちは」と片言の日本語で挨拶してもらった.
コートを預け,エグモン宮の素敵な庭が見渡せる窓際の席に案内してもらえた.
この時期は21時過ぎまで明るいので,景色を楽しむ事ができた.
着席した時にカバンを置く用の台まで準備されていた.

 最初にグラスシャンパンを頼む(値段を聞かなかったので覚悟をしていたが,後で請求書を見ると11ユーロとそれほど高くなかった).
メニューは英語もあるが,コース料理はフランス語しかない.
なお,女性のメニューは値段が記載されていない.
アラカルトの値段はほとんどが一皿40ユーロ以上とそれなりの値段がするが,なぜかコース料理は50ユーロと格安.
フランス語が分からないので,ギャルソンに英語に訳してもらう.
コース料理はビジネス用に設定されているようで(ビジネスランチもあった),料理も選択の余地がなく今ひとつなので,アラカルトから注文.
シェフのお勧めマークがついているので,それを中心に選んだ.
結局,夫がホタテのカルパッチョ47.5ユーロ,COTE BOEUF(ローストビーフ)43.5ユーロ,私が小エビのクロケット19.5ユーロ,TARTARE GRAND(牛肉のタルタル)44.25ユーロを注文.
なお,牛肉のタルタルは加熱されていないので,前菜のメニューにものっていた.
私は前菜をクロケットにしたので,メインの方をタルタルにした.
ボトルワインは50ユーロからで比較的お値打ちであった.
やはり場所柄,フランスのワインが多い.
結局,90ユーロの赤ワインを頼む.

 料理はアミューズ,パンも付く.
パンはカゴに入った種々のものから好きなものを選ぶ事ができる.
どれも美味しそうであった.
私はレーズンとオニオンが入ったパンを選んだ.
前菜のホタテのカルパッチョはとても美しい盛り付けで,ホタテも美味しかったそうだ(でも
前菜が約6,000円とはー).
量も前菜とは思えないほど多かったようだ.
私の小エビのクロケット(こんな所で頼まなくても..とは思ったが,こういうレストランではどういう味なのだろうかと興味があったのだ.一応シェフのお勧めになっていた)は大きなお皿に巨大クロケットが2個(1個は日本の普通のクリームコロッケ2個分弱?)出された.
超高級クロケットのお味は小エビの旨みが生かされており,超満足.
しかし,全部食べた時にはメインを前にしながら,かなり満腹状態.
夫のメインのローストビーフはワゴンでサーブされる.
これは一番人気のようで,頼んでいる人が多かった.
でもこれもすごい量であった.
大きなお皿にカットされた骨付き肉がデーンと置かれ,付け合せは大きなジャガイモ丸ごとと巨大なチコリの炒め物.
カリカリベーコン,ホースラディッシュ,チーズなどのトッピングを持ってきてくれるので,好きなものをトッピングしてもらえる.
味は言うまでも無く美味しかったそうだ.
私の方の牛肉のタルタルは巨大プリンのように成型された牛肉のタルタルの上部にびっしりと美しいキャビアがのせられていた.
相当量だと思う.
付け合せにはキャンプファイヤー状に組上げられた(!?)フライドポテト.
去年のコッツウォルズのレストランを思い出した.
ポテトは向こうの方が甘くて美味しかったが,タルタル&キャビアは良かった.
もう少し量が少なくて良いのであるが,大量のキャビアは普段食べる事がないので嬉しかった.

 隣に座っていたお金持ち風のフランス系老夫婦はスープとメインの注文であったが,巨大牛肉を完食しており,彼らの胃袋の大きさに驚いてしまった.
デザートはワゴン形式で美味しそうだったが,お腹が一杯だったのでエスプレッソ4.9ユーロのみにした.
しかし,チョコ,クッキー,ゼリーなどのプチ菓子がたくさんついたので,とても幸せな気分になった.
店員は「そっとしておく」スタンスでさりげなくサービスしてくれる.
ワインの注ぐタイミングは絶妙である.
アメリカのレストランのサービスとはまた違っていて面白かった.
なお,ファインダイニングの時は21%も税金が付いてしまう.

 23時前にホテルに戻り,睡眠.


  
本日の歩数:約25,000歩


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