フランクフルト・ローテンブルク・ミュンヘン旅行記2005


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◆2日目:4月28日(木)◆                              

<JALユーロエクスプレスバスに乗ってハイデルベルクへ>
 やはりヨーロッパという事で5時30分過ぎに自然に目が覚めた.
しかし,まだ暗い.
お風呂に入って(せっかくなのでバスローブを使ってみる),昨晩購入したパンとコーヒーを部屋で食べる.
パンはゴマがたくさん入った巨大デニッシュであったが,けっこう美味しかった.
そういえば
ドイツはパンが美味しいことを思い出した.

 チェックアウトをして7時45分にロビーへ行く.
今回,フランクフルトは1泊のみなので,ちょっと物足りない感じがした.
これから
JALユーロエクスプレスバスを利用してハイデルベルク観光の後,ローテンブルクまで移動する.
このバスの参加者は少ないかも,と思っていたがとんでもなく,インターコンチネンタルホテルのロビーには同じバスに乗ると思われる日本人が多数集まっていた.
何と今日は30名程の参加者だそうだ.
さすがに人気のロマンチック街道のルートだけある.
JAL系のツアー客も一緒であった.


 大型バスに乗ってハイデルベルクに向かう.
アウトバーンを走って1時間30分程で
ハイデルベルク城へ到着.
自分で何も考えずに目的地に簡単に到着したので,とても楽である.
この城は14世紀頃から16世紀頃まで領主たちによって増改築が繰り返されてきたのでゴシック,バロック,ルネサンスなど各時代の建築様式が混在しているようである.
最初はガイドさんに簡単に案内してもらいフリータイム.
思ったよりも規模が小さく寂れた感があるが,お城からの市街地の眺めはヨーロッパに来たことを実感する美しさであった.
城門入口には鉄製の取ってがあり,ここの一部にはヒビが入っている.
これは「魔女の歯形」と呼ばれているとの事.
昔,王様が「この鉄輪を噛み切ったら城をやろう」と言ったそうで,魔女も頑張ったがさすがに噛み切ることができなかったという伝説が残っているそうだ.
また「ワインの大樽」があり,何と直径7m,22万リットルの容量があるそうだ.
領民から集めたワインを貯蔵するために作られたので,種々のワインが混合された状態のようで味はちょっと不気味かも...
これだけ大きな樽だと写真を撮ろうと思ってもカメラに収まらない.


<ハイデルベルクの街をフラフラ>

 駐車場に集合し,再びバスにのり
ハイデルベルクの旧市街へ行く.
マルクト広場で解散し,11時から13時まで2時間の自由行動(ミールクーポン付きの人は一部昼食時間になるそうだ).
私達は旅行先では食事が一番の楽しみになっているが,ヨーロッパのレストランは12時くらいからしかオープンしないので,13時の集合はお酒を飲んだ食事になると時間的に厳しいものがある.
そこで,ランチは諦めて街をフラフラ散策することにする.

 まずマルクト広場にある「
聖霊教会」へ行く.
高さ82mの塔へは0.5ユーロで登ることができる.
ここの他の塔と同様に狭い階段をひらすら上り,塔上へ.
ここからの街の眺めは素晴らしいが,何と言っても
ハイデルベルク城が美しい
最初にお城に行ったので全体の構造が良く分からなかったのであるが,「ああ,こういう建物だったんだー」と初めて認識した.
私が喜んで写真を撮っていると,高所恐怖症の夫は一刻も早く降りたいというので,景色をのんびりと堪能する暇もなく,降りる事にする(せっかく一生懸命上ったのに勿体無い...).

 次にハイデルベルク大学の「
学生牢(Studentenkarzer)」へ行く.
この大学はドイツで最古の大学でノーベル賞受賞者も数多く輩出しているそうだ.
学生牢は以前,軽犯罪を犯した場合に学生が投獄されたようで,部屋の壁の落書きが有名とのこと.
入場券を購入しようとするが「団体のお客さんが来たので,先に博物館の方を見て来て下さい」と言われてとりあえず,共通券(2.5ユーロ)を購入.
裏側の方にある
博物館の方へ行く.
ここでは「博物館以外にも旧校舎も見る事ができるのですが,今,講義中なので13時頃からしか入る事ができません.」と言われる.
とりあえず,博物館を見て(大学の歴史や絵などがあった),再び学生牢へ.
写真では見た事があったが,落書きは隙間無くあり,ここまで来るとある種の芸術かもと思ってしまう程であった.

  
  
びっしりと落書きで埋められている学生牢の壁.

 お腹が空いたので,お昼はサンドイッチで軽く済ませることにする
(考えてみるとお酒無しの昼食というのは大変珍しい...).
マルクト広場から延びているメイン通りのハウプト通りには美味しそうなパン屋さんがたくさんあった.
その中の1軒でサンドイッチを購入し,食べながら通りをフラフラする.
夫はひまわりの種がのったパンにチーズ,卵,野菜が挟んだもの,私は黒っぽいパンにハム,野菜が挟んだものにした.
やはりヨーロッパはパンやチーズ,ハムが美味しいのでこういう昼食も楽しい.
また,この通りにはホワイトアスパラが山積みになっている屋台も出ていて,ヨーロッパの春を
感じる事ができる.

  
  
街の屋台ではこの季節,ホワイトアスパラが山積みになって売られている.美味しそうー.

 その後,カール・テオドール橋へ行き,ハイデルベルク城やネッカー川周辺の眺めを楽しむ.
今日は快晴なので(昨日は雨だったらしい)新緑が眩しい.
通りがかりのパン屋で大きな球状の「ハイデルベルク城ケーキ」なるものがあった.
2個で4.9ユーロとちょっと高かったのであるが,その形に惹かれて購入した.
しかし,味はうーん..であった.
自分の嗅覚だけで美味しい物を見つけるのは難しいのかもしれない!?


<いよいよローテンブルクへ>

 13時にマルクト広場に集合し,古城街道経由でローテンブルクへ向かった.
古城街道は長さ1,000km近くに及ぶそうで,その名の通り道沿いには古城がたくさん建っている.
お城が見えるたびにガイドさんが案内してくれるので,いろいろなお城を車窓から楽しむ事ができた.
このお城は一部,ホテルや福祉施設になったりしているようである.
一度でいいからこのような古城ホテルに宿泊してみたいものである.
でもアクセスがちょっと大変そうである.
その後,アウトバーンに入り,15時前にホーエンノーエンのサービスエリアで休憩.
この辺りになるとブドウ畑が見えて,ワインを飲みたい気持ちが強くなってくる.
お昼は飲めなかったので,夜はたくさん飲むぞーと密かに誓うのであった(笑).

 16時頃,
ローテンブルクに到着.
この街は絶対に訪れてみたかったので,大変楽しみであった.


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