フランクフルト・ローテンブルク・ミュンヘン旅行記2005


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7日目(1)
(2)8日目(1)(2)9日目(1)(2)&10日目


◆5日目:5月1日(日)◆

<念願の白ソーセージの朝食>

 今朝も5時30分に目が覚めた.
お風呂に入った後,7時20分頃,1階のレストラン「
ツム・ガスタイク・レストラン」で朝食.
やはり,料理は充実しており,昔の記憶は正しかったようである(食い意地が張っているのでこういう事は忘れないようである.他は忘れやすいのであるが...).
スパークリングワイン(ドイツではゼクトと呼ぶらしい)もあった.
まず,料理コーナーでお目当ての
ミュンヘン名物の白ソーセージ(ヴァイスヴルスト)を探す.
やはり以前と同じようにお湯の中で泳いでいた(笑).
早速,1本をお皿に取り,皮をむいてマスタード(甘いのと辛いのがあった)をつけて食べる.
朝からとても幸せな気分になった.
つくづくミュンヘンに来て良かったと思う.
更にもう1本食べてしまった.
この白ソーセージは人気なので,補充してもすぐに無くなってしまうのだ.
本当は街の白ソーセージで有名な店に行こうかと思っていたが,毎朝食べられるのでもうこれで満足である.
その他,ジュース,フルーツ,パンの種類も豊富であり,美味しい.
5泊しても飽きない朝食になりそうである.


<ニンフェンブルク城へ>
 お腹が一杯になり朝から幸せな気分で8時30分頃,ホテルを出発.
今日は日曜日でメーデーと重なったのだ.
本来ならば,日曜日は美術館が無料なのであるが,メーデーということで休館との事.
お店もお休みなので,郊外にある
ニンフェンブルク城と今日が最終日の「春祭り」に出かける事にする.
シティヒルトンは電車のRosenheimer Platz駅に隣接しているので大変便利である.
パートナー3日券(18.5ユーロ,ちなみに大人5人まで有効である!)を購入し,4駅先の中央駅(Hauptbahnhof)へ.ミュンヘン中央駅で明日出かける予定のザルツブルク行きの電車の時刻を調べる.
思ったよりも本数が少なかったので,チェックして良かった.
そして,17番の市電(乗り口は以前利用したホテルドイチャーカイザーの前)に乗る.
海外の乗り物に乗ると,下車の仕方がよく分からないので,降りそうな人がいると必死になってその人の行動をチェックしてしまう(笑).
この市電は降りる時は乗降口の脇にあるボタン(大抵2箇所あった)を押すようで,その押した乗降口の扉が開くようである.
私達の下車するシュロス・ニンフェンブルクでは多くの観光客風の人が降りた.

 この
ニンフェンブルク城はバイエルン国王の夏の離宮で「妖精の城」という意味を持つドイツで最大級のバロック様式の城で,あのルートヴィヒ2世がここで生まれたそうだ(今回のミュンヘンの旅は主にルートヴィヒ2世ゆかりの場所を観光することになる).
市電を降りて歩くと目の前には城を基調とした左右対称のお城と美しい池が広がる.
今日も快晴なので,空の青と池の青が一体化して特に美しい.
池には白鳥が気持ち良さそうに泳いでいる.
ついつい鳥を見ると写真を撮りたくなってしまう私は何枚も撮影してしまう.

  
  
池の向こうに見えるのがニンフェンブルク城.大変美しく,好きなお城の一つである.


 以前,来た時は城本棟しか観なかったので,今回は全ての建物に入場することができるコンビネーションチケット(10ユーロ)を購入(これが大変な距離を歩く事になるとは思わなかった...).
ちなみに入場できるのは城本棟,馬車博物館,アマリエンブルク,バーデンブルク,パコーデンブルク,マクダレーネンクラウゼである.

 私達はこの順番に入場した.
城本棟は以前の旅行記でも書いたが,やはりルートヴィヒ1世が描かせたという美人画ギャラリーが印象的である.
よくこれだけの美女を集めたものである.

 次の
馬車博物館ニンフェンブルク陶磁器コレクションと併設されており,城本棟の南側にある.
ヴィッテルスバッハ家の人達が乗ったという豪華な馬車がたくさん展示されている.
特にルートヴィヒ2世が乗ったという馬車はとても装飾も派手で一際目立つ.
彼はやはり華やかなものが好きだったようだ.
他には手動メリーゴーランドのようなものもあった.
こういう家の「雅なお子様」として生まれてみたかったとつくづく思う.
これ以外の建物は城本棟の西側の超広大な庭園の中に点在している.
この庭園は草木が生い茂り,水路や池などもあるので,カモなどのいろいろな鳥がフラフラとしている.
鳥好きの私達はここでもトラップされてしまう.
鳥の種類は全然分からないのであるが,彼らの姿を見ているととても癒されるのである.

 10分以上歩いて(途中,ジョギングしている人達とよくすれ違った)
アマリエンブルクに到着.
カール・アルプレヒト選帝侯が妻アマリエのために造らせたとのこと.
狩猟用の宮殿としても利用され,最も完璧なロココ様式の建築物らしい.
小さな建物であるが,銀色に光り輝く鏡の間は大変美しかった.
また狩猟用の宮殿ということで,飾ってある絵にはカモが殺されているシーンなどもあった.
先程,すぐ近くにいたカモは時代が違っていたら大変な目にあっていたのだろう...

 そしてさらに庭園を15分程歩いて
バーデンブルクに到着.
さすがにここの辺りの建物はほとんど入場者がいないので,係員は昼食をのんびりととっているところであった.
この内部は王家の人達が遊んだという豪華なプールであった.
もちろんここまで来るのはあの豪華な馬車に乗って移動なのだろう.
ヴィッテルスバッハ家って庶民の私では想像がつかない程,超セレブな生活をしていたようだ.

 ここまで歩くともういい加減疲れてきたが,まだ2箇所もある.
次に行ったのは運河の反対側にある
パゴーテンブルク
ここは中国風の館であり,ティーパーティが開催されていたそうだ.

 最後は
マクダレーネンクラウゼ
ここは城本棟の近くにあるということもあり,他の建物とは異なり,けっこう多くの人が訪れていた.
マックス・エマヌエル選帝侯が造った庵で石を組み合わせて作った壁の模様が大変美しい.
靴を履いたままでスリッパを履いて室内を見る事ができるが,けっこうこのスリッパが滑る
ので激しく転んでいた女性がいた.

 これで無事,全部の建物に入る事ができたが,ここは「歩き甲斐のある場所」でお城に
到着した9時20分頃から12時頃まで休憩もせずにひたすら歩いていた.
しかし,今回,緑や水に恵まれた敷地内を散策して城本棟以外の魅力を新たに知る事が
できて,とても満足した.


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