フランクフルト・ローテンブルク・ミュンヘン旅行記2005


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7日目(1)
(2)8日目(1)(2)9日目(1)(2)&10日目


◆6日目:5月2日(月)◆                               

<DBに乗ってザルツブルクへ>

 今日は
オーストリアのザルツブルク日帰りで遊びに行く
日帰りで違う国に出かけるのは初めての事であるが,
ミュンヘンとザルツブルクは近い位置にあるのだ.
オーストリアはウィーンしか行った事がないがとても良い印象があったので,行ってみる事にした.

 6時40分に慌てて朝食を食べて,7時にホテルを出て,電車で
ミュンヘンの中央駅へ.
DB(ドイツ鉄道)窓口で2等車の切符を購入(クレジットカードが利用できた).
窓口の人が大変親切で私達の乗る予定の電車の時間を聞いて一番安い切符を探してくれた.
往路は2人で43ユーロ,復路はバイエルンチケット利用で26ユーロであった.
後から調べるとこのバイエルンチケットは購入した日の9時から翌日3時まで有効で,IRE, RE, RB, SEの2等車とミュンヘンのUバーン,S-バーンに乗れるらしい.
もう少し出発が遅かったら合計26ユーロでザルツブルクの旅ができたという事になる.

 駅でミネラルウォーターを購入し(エビアン0.5リットルが1.75ユーロもする.高い!ビールは安いのだけど...),7時42分発のザルツブルク行きのRBに乗る.
乗り場は駅の一番奥であった.
これはICのような特急ではなく普通列車なので(ICだと所要時間が30分程短い1時間30分で到着する),それほど人がおらず,車内はのんびりとした雰囲気であった(夫はICの雰囲気は嫌いなので,時間はかかるがこちらにしたのだ).
最後の方は貸切状態に近いものがあった.
途中,美しいアルプスも見る事ができ,その辺からハイジが何人も出てきそうな雰囲気だった.


<ザルツブルク観光>

 9時44分に
ザルツブルク中央駅に到着.
観光の見どころの多い旧市街へはバスが出ているらしいが,フラフラと歩く事にする.
最初に
ミラベル宮殿に到着.
1606年,ディートリヒ大司教が,愛人サロメ・アルトと15人の子供たちのために立てた宮殿で,観た事はないが映画「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台になった庭園がある.
庭園は幾何学模様になっており,良く手入れされている.
花の植え方も曲線型の模様になっており,他の庭ではなかなか見られない構成である.
庭園の置くに小さなオランジェリーがありここも見学できる.

 その後,ザルツァッハ川近くにあるカラヤンの生家で写真を撮ったり,ホテルザッハー(ウィーンだけでなく,ザルツブルクにもある)の売店で持ち帰り用の
ザッハートルテのチェックをした.
14日間日持ちするらしいので,帰りにお土産に購入しようと思った.
マカルト橋を渡り,ゲトライデ通りを歩く.
この辺りが旧市街地で賑やかな通りになっている.
この通り沿いに黄色い壁の
モーツァルトの生家がある.
そういえばウィーンにもモーツァルトが住んだ家が何軒もあったような記憶があるが,彼はザルツブルクのこの建物の4階で1756年1月27日に生まれたそうだ.
そして17歳になるまで滞在していたらしい.
引越し先はすぐ近くの川の反対側なのであるが,ここは現在博物館になっている.
この両方に入場する事ができるコンビネーションチケット9ユーロを購入.
ここは博物館になっており,少年時代に愛用したバイオリンなどや,楽譜などが展示されている.
思ったよりも広い家で彼は恵まれた環境に生まれ育ったようだ.


<欧州最古のレストランでランチ>

 まだ11時過ぎであったが,お腹が空いてきたのでレストランを探す.
とりあえず目をつけていたザンクト・ペーター教会の敷地内にあるワインケラー「
ザンクト・ペーター・シュティフツケラー(St. Peter Stiftskeller)」(St. Peter Bezirk 1/4)へ11時15分頃に行く.
最初の客であったが,お店は一応オープンしていた.
とても広い店内でいろいろな部屋に分かれているみたいである.
私達は中庭の席に座った.
このレストランはヨーロッパでは最古と言われており,
オープンは何と約1,200年前らしい
それって平安時代くらいなのだろうか!?
確かに岩のような壁がその歴史を感じさせる.
モーツァルトやハイドンも訪れたようだ.

 メニューはドイツ語なので新しい料理に挑戦しようと思ってもなかなか解読できない.
お酒は二人とも白グラスワイン(250ml)3.7ユーロ,料理は夫がGratinierte Kalbsschnitzel
11.2ユーロ,私はシュパーゲルリゾット12.5ユーロを注文.
またパン1.95ユーロも頼む.
夫の料理はリゾットの上にグリーンアスパラと牛肉の炒めたようなものが載せられていた.
ドイツ料理に飽きてきていた時だっただけに,この料理はとても嬉しかったようで喜んで食べていた.
私の方はホワイトアスパラとグリーンアスパラがゴロゴロと入ったチーズの香りが良いリゾットで,とても美味しい.
お米が恋しかったのでますます美味しく感じた.
これで疲れ気味の胃もちょっと落ち着いたようだ.

  
  
これがシュパーゲルリゾット.見た目もいい感じであるが,味も美味しかった.


 そして食後は
名物のザルツブルガーノッケル(Salzburger Nockel)11.8ユーロ.
スフレと同じく調理に時間がかかるので料理と一緒に頼んだ.
運ばれたものは想像以上に大きかった.
これは卵白と卵黄を別々に泡立てたもの,小麦粉,砂糖を混合して焼き上げるというお菓子だそうで,卵が膨らんで白っぽい3つの巨大な山のようになっている!
店員が取り分けてくれてベリーのソースで食べるのであるが,けっこう甘く,口の中で柔らかく溶けて好きな人は病みつきになりそうな味だと思った(私はけっこう好き).
どこかで食べた事のある味だなーと思っていたのだが,名古屋の名物である「あわ雪」(もう長い間食べていないような気がするが)に似ている気がする.
子供の頃,私はこのお菓子が大好きであったが,甘いので一切しか食べさせてもらえなかったのだ...
3〜4人くらいだったら丁度良い量だったかもしれないが,2人だったので食べるのが大変だった(笑).

  
  
写真に撮ると大きさが分かりにくいが,取り分けている大柄の男性店員の手と比較すると
  その大きさが少しは想像できるかも...左手前のベリーソースをかけて食べる.


 けっこう激しいランチになってしまったが,合計約45ユーロ(オーストリアの場合,税金はお酒が20%,食べ物が10%ついていた).


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