脂質


3大栄養素の一つである脂質について書きます。
知っている人も多いと思いますが、
脂質は脂肪酸とグリセロールの2つの物質に最終的に分解され吸収されます。




脂質の働き

脂質は糖質と同じくエネルギー源です。
1gで9kcalのエネルギーを発生させます。脂質は主に有酸素系の運動のエネルギー源となります。

使われなかった脂質は中性脂肪として体内に蓄積し、体脂肪となります。
体脂肪率というものがありますが、
男性では5%、女性では10〜12%は最低必要だと言われています。

なので脂肪をまったく摂らないわけにはいけません。
まぁ糖質やタンパク質が体脂肪にもなるんですけどね。

脂質と聞くとコレステロールを思い浮かべる人がいると思いますが、
コレステロールには悪玉と善玉があり、
悪玉は中性脂肪とコレステロールを全身の細胞に運ぶ役割をし、
善玉は不要になった中性脂肪やコレステロールを回収する役割があります。

悪玉が増えてしまうと血液中にコレステロールが多く存在して、
酸化されると血管の壁に付着してしまいます。
これが血栓になって心筋梗塞や脳梗塞が起こるわけです。

しかし悪玉にも役割があるので全てなくすわけにはいきません。
悪玉と善玉のバランスが重要なのです。

脂肪酸には不飽和脂肪酸飽和脂肪酸があります。
不飽和脂肪酸のオメガ6系とオメガ3系は体内で作ることができないので必須脂肪酸と呼ばれています。

理想としては6系:3系=1:1で摂るといいです。
またできれば不飽和脂肪酸をたくさんとって飽和脂肪酸はあまり取らないようにしましょう。




脂質とビタミン、ミネラル

脂質が燃焼する際に必要なビタミンがあります。
それはビタミンBです。

それゆえビタミンBが不足すると、
効率よくエネルギーを作ることができないので有酸素エネルギーが効率よく燃焼しません。

ビオチンというビタミンは脂肪酸の代謝に関係しています。

ヨウ素も脂肪の燃焼に関係しています。余分な脂肪を燃焼させて、新陳代謝を高めます。




脂質をどういう風に摂ればいいか

脂質はどんな食事にも含まれているので摂りやすいのですが、調節が難しくなります。
タンパク質を摂ろうとして肉を食べてもそこには大量の脂質が含まれているので
結果的に過剰に摂取してしまうかもしれません。

エネルギー比率において全体の20〜30%が理想です。
例えば132gのタンパク質を取るとすると、エネルギー換算で528kcal(132×4)になります。
これを脂質で換算すると約58.7g(528÷9)になります。

試合の前夜に勝つぞ!という思いを込めてカツを食べることはないと思いますが、
食べてしまうといけません。油っこいものは消化しにくいからです。
試合前は糖質中心にしましょう。

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