糖質

3大栄養素の一つである糖質について書きます。
知っている人も多いと思いますが、
糖質はブドウ糖という物質に最終的に分解され体の隅々まで血液を通して運ばれます。

血糖値というものは血液中にブドウ糖がどれくらいあるかを示すものとなります。
1gで4kcalのエネルギーを発生することができます。




糖質の働き

ブドウ糖は筋肉を動かす
ATPエネルギー源や脳のエネルギーなどに使われます。
普段私たちが生活している中でもっとも消費するのが糖質だと思われます。

エネルギー産生のメカニズムは複雑なので省略しますが、
ブドウ糖一つにつき2個のATPを作ります。それがエネルギーになるわけです。

たった2個しか生まれないと思うかも知れませんが、
クエン酸回路というものがあって、糖質がピルビン酸になり、
アセチルCoAというものがクエン酸回路に入ることでATPをたくさん
作り出すことができます。

アセチルCoAが多く作られればATPも多く作られるが、それには酸素が必要で、
もし酸素が足りなくなると乳酸エタノールが作られ、疲労の原因となります。

これが俗に言う乳酸系エネルギーです。
酸素が十分にあると、つまりエネルギーがゆっくり必要なら乳酸は発生しません。
これを有酸素系エネルギーといいます。

スポーツをする人間にとって糖質はこまめに摂り、
常に血糖値を高く保っておく必要があります。

それは血糖値を高く保つことで体の組織に栄養を行き渡らせ、
体を作ってくれるからです。
せっかくトレーニングしても体が作られなければ意味がありません。

またブドウ糖は脳の唯一のエネルギーです。
なので血糖値をある一定以上にしていないと集中力が低下し、

競技に影響が出ます。
そうならないためにも試合中はこまめに糖質を補給することが望まれます。



糖質とビタミン

糖質がエネルギーになる際に必要なビタミンがあります。
それはビタミンB1です。

それゆえビタミンB1が不足すると、
効率よくエネルギーを作ることができないので持久力が低下すると考えられます。
しかし余分に取れば持久力が上がるかと言うと上がりません。
不足している人には非常に有効に作用します。

エネルギーを作るのは細胞内のミトコンドリアというものなんですが、
その中に存在するCoQ10もエネルギー産生に関わっています。

ATPを参加させてエネルギーを得るときの電子伝達に必要な補酵素ですので、
不足すると効率よくエネルギーを作ることができません。
Coというのはコエンザイム=補酵素という意味です。

ビタミンは単独にとってもあまり効果が上がらないのでバランスよく、
そして毎日摂り続けることが競技力向上のカギとなってきます。



糖質をどういう風に摂ればいいか

アスリートにとって、どういう風に糖質を摂り、
どれくらい糖質を摂ればいいかを知ることは非常に重要です。

たくさん摂りすぎれば、余分な分は体脂肪になってしまうし、
足りなければ体づくりがうまくいきません。
詳しいことはスポーツタイプ別栄養学のほうに書いておきますので、
ここでは簡単に書きます。

普段の練習している期間はタンパク質が基本となります。
タンパク質を自分の体脂肪を除いた除脂肪体重の2.2倍のg数の量を一日に摂ります。

除脂肪体重が60kgなら132g(60×2.2)のタンパク質を摂ります。
そして糖質はその1.4〜2.5倍の量を摂ります。
例だと184.8g〜330gです。

試合期とかになるとグリコーゲンローディングなどで
糖質の割合が大きくなりますが、基本は上のとおりです。
また試合中はエネルギーが枯渇すると動けなくなるので
こまめに糖質入りのスポーツドリンクを飲んでください。

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