3大栄養素の一つであるタンパク質について書きます。
知っている人も多いと思いますが、タンパク質はアミノ酸いう物質に最終的に分解され、
それを再合成することで筋肉を作り出しています。
アミノ酸の中には体の中で作ることのできないものがあるので、
食事からそれを摂らなくてはなりません。
詳しい種類についてはこちら
タンパク質の働き
タンパク質は筋肉、骨、血液、靱帯、腱、
内臓、髪の毛、爪、皮膚やホルモンを作る非常に重要な栄養素です。
これを摂らないと筋肉が低下し、少しの衝撃で怪我をしてしまいます。
ぎっくり腰なんかにもなりやすくなります。
糖質と同じで1gで4kcalのエネルギーになります。
ただ筋肉のタンパク質を分解してエネルギーにしてしまうと筋肉が衰えてしまいますので、
そうならないように気をつけなければなりません。
タンパク質はそのまま吸収されるのではなく、
アミノ酸という物質や
アミノ酸が2、3個結合したペプチドに分解されます。
それらは血液で肝臓まで運ばれ、そこから体の隅々まで運ばれます。
現在アミノ酸を直接摂れるものが多く売られています。
アミノ酸として摂ったときの効果は次のようになります。
- 体温を上昇させる働き
- 運動量を上げる働き
- 筋タンパクの合成を高め、筋量を増加させ、基礎代謝を挙げる働き
アミノ酸ダイエットなるものがありますが、
これは3の効果を狙って間接的に減量しようというものになります。
またアミノ酸を摂ることにより、筋肉のタンパク質分解を抑えることができます。
これがアスリートが運動前にアミノ酸を摂る最大の理由だと思います。
運動して逆に筋力が低下したらやる意味がないですよね。
タンパク質の摂り方
体の水分を除いたとき残りの80%はタンパク質でできています。
なのでしっかり摂らないと貧弱になります。
おそらくタンパク質を十分に取れている人は少ないと思います。
それだけ摂る量が多いのです。
一般人に必要なタンパク質の量は除脂肪体重[kg]×1.3[g]です。
60kgであれば78g必要ということになります。
しかしアスリートは除脂肪体重[kg]×2.2[g]必要なのです。
60kgであれば132gです。これは相当多い量です。
鶏のささみで摂ろうとするなら約600g食べなければいけません。
一日だけなら食べられるかもしれませんが、毎日食べれますか?
私だったらもっと効率のよい、安価なプロテイン粉末を利用します。
肉だけだとどうしても脂質過多になってしまいます。大豆製品もしかりです。
アミノ酸を練習の時に役立てるには、BCAAと呼ばれる、
バリン、ロイシン、イソロイシンを運動の30分前に摂ると、
筋タンパクの分解を防いだり、脳の疲労を抑えて、やる気を持続させることができます。
また運動直後に摂って、筋肉の疲労と内臓の疲労を速やかに回復させることができます。